こんにちは!
カチコムでブランディングを担当している“ウォーリー”です!
近年、「価格ではなく価値で選ばれる企業」が増えています。
広島でも、地元企業が自社ブランドを確立し、長く愛される存在を目指す動きが加速しています。
しかしその一方で、「ブランディングって結局何をすればいいの?」「デザインだけではないの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、“ブランドの本当の力”=ブランドエクイティについてわかりやすく解説し、広島の企業がいま取り組むべきブランドづくりの考え方を紹介します。
なぜブランドは「ロゴ」や「デザイン」だけではないのか?
企業のロゴや広告は、ブランドを構成する「表層的な部分」に過ぎません。
本当に強いブランドは、顧客の心の中に築かれた信頼・期待・共感という“見えない資産”によって支えられています。
これをマーケティングの世界では「ブランドエクイティ(Brand Equity)」と呼びます。
ブランドエクイティとは何か?
ブランドエクイティとは、「ブランドが持つ経済的・心理的価値」のこと。
たとえば同じような商品が並んでいても、「あの会社なら安心」「このブランドなら間違いない」と思える感情。
それこそがエクイティの力です。
主な要素は次の4つに分類されます。
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ブランド認知 | どれだけ知られているか | 広島といえば○○、と連想される |
| ブランド連想 | どんな印象で覚えられているか | “誠実”“挑戦”“地域密着”など |
| 知覚品質価値 | 他社より高品質・信頼できると感じられているか | “専門性が高い”“丁寧な対応” |
| ブランドロイヤルティ | 繰り返し選ばれ、ファンになっているか | “この会社にまたお願いしたい” |
ブランドを育てるということ
ブランドを育てることは、企業が自分たちの「らしさ」を信じ、社会との約束を積み重ねていくことです。
どんなに優れた商品やデザインを持っていても、そこに“想い”や“一貫性”がなければ、信頼は育ちません。
本当に強いブランドとは、
人々がその企業に「安心」「共感」「期待」を抱く状態のこと。
それは広告やキャンペーンの一瞬ではなく、日々の体験や関係性の積み重ねによって生まれるものです。
たとえば、
- どんな判断にも“ブレない軸”が感じられる
- 発信や対応に“言葉と行動の一貫性”がある
- 短期的な利益よりも、“約束した価値を守る姿勢”を貫いている
こうした小さな積み重ねが、やがて「この会社は信頼できる」「このブランドが好きだ」という感情を生み出し、企業の最大の資産=ブランドエクイティへとつながっていきます。
今日からできるブランドエクイティの育て方
①“誰に・何を”届けたいかを明確にする
→ ターゲットペルソナと価値提供の整理(=ブランドコア設計)
②一貫したメッセージを社内外で共有する
→ デザインだけでなく、言葉・対応・行動まで整える
③顧客の声を定期的に拾い、改善につなげる
→ ブランドは作るものでなく、“育てるもの”
まとめ:ブランドとは「意味と約束の一貫性」である
ブランドとは、ロゴでもデザインでもなく、「何を約束し、どんな意味を持つ存在なのか」という企業の意志そのものです。
その意味と約束を、ターゲットに対して長期的かつ一貫して伝え続けること。
これこそがブランディングの核であり、最も難しく、最も価値のある取り組みです。
もしメッセージや行動がその約束からブレてしまえば、ブランドは簡単に毀損してしまいます。
逆に、一貫した発信と体験の積み重ねがあれば、ブランドは老舗のように年月をかけて人々の記憶に根づき、ポジティブな印象を残していきます。
そしてその積み重ねが、いざニーズが生まれた瞬間に――
「まず最初に思い浮かぶブランド(第一想起)」として選ばれる最大の要因になります。
ブランドづくりとは、短期的な成果ではなく、“意味”と“約束”を磨き続ける長期的な信頼設計なのです。
ブランドの“意味”を、一緒に育てませんか?
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
- 「自社のブランドをどう整理すればいいかわからない」
- 「発信やデザインが本質とズレている気がする」
- 「本質的なブランディングを始めたい」
- 「自社の想いをどう伝えればいいか整理したい」
そう感じた今が、ブランドを育てる第一歩です。
ブランドの原点は、“想い”です。
その想いを見える形にし、共感を広げていくために、
私たちは一貫したブランド設計でサポートします。
本記事が、自社ブランドを見つめ直すきっかけになれば幸いです。
以上、カチコムでブランディングを担当しているウォーリーでした!
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